葬儀と習俗

〇野辺の送り

墓地または火葬場まで列を組み死者を送ることを「野辺の送り」と言います。

「野辺送り」「葬列」「渡御」とも言います。大正・昭和期に告別式が発生するまでは葬送儀礼の中心となっていました。

野辺の送りにはさまざまな様式がありますが、松明、提灯、六道を先頭にして、旗(銘旗)、龍頭、花籠、香炉、四華、膳、位牌、天蓋、柩などと続きます。葬列での役割は死者との関係によって決定されます。「善(縁)の綱」とは柩につなげた白い布のことで、これを手にするのは近親の女性や子どもが多かったようです。位牌を手にするのは喪主と決まっていました。また死者に供えた枕飯は喪主の妻が持つとされていたところもあります。

江戸時代までは葬儀は夜に行われたことが、松明が先頭に立つことでわかります。村の辻で柩を回したり、帰路は往路と道を変える、埋葬に使用した鍬、草履を捨ててくるなど、死霊が家に戻らないようにと、さまざまな呪法も行われました。

現在では霊柩車の使用もあり、本格的な葬列を見ることはなくなりました。寺院に入場する際に寺門から斎場まで、霊柩車に遺体を納める際に自宅または斎場から霊柩車の位置まで、墓地に納骨する際に寺院から墓地まで、と部分的に葬列を組む習慣を残しているところもあります。また、葬列は組まないものの、葬列の役割を発表する習慣だけを残ししているところもあります。

今、火葬場に向かう霊柩車、マイクロバス、ハイヤー、自家用車の列を「葬列」と称することもあります。

〇湯灌

湯灌とは納棺する前に遺体を洗い清めることです。遺体を洗い清める習俗は世界各地に見られます。古い湯灌の形は、病院での看護師による死後の処置(清拭)の登場によりほとんど姿を消し、現在、都市部で行われている「湯灌」は、巡回老人入浴サービスから転じた業者の新しいサービスです。

古い湯灌は、盥に水を入れておき、それに湯を加えた温水を用いて遺体を洗浄しました。

通常適温にするのにお湯に水を加えますが、これと逆の方法をとるので「逆さ水」と言います。作法としては、新しい杓を用いて遺体の頭から温水をかけるというのもありました。

近世以降は、男性の血縁者が茶碗酒(湯灌酒)をひっかけながら行うとか親族の女性が行うなど、近親者の役割とされてきました。しかし古く中世には、湯灌は聖と呼ばれた宗教者が行ったと言われます。中世末期までは湯灌は授戒や剃髪と一連の作法で、死者の霊魂を浄化するために行ったとされています。湯灌の作業中に、読経または念仏が行われたこともあります。

湯灌には、座棺に納棺しやすいように死後硬直を解くという実用的効果もあったと思われます。

〇魂呼び

「魂呼び」は人が死亡したとおもわれたとき、死者の枕元で、あるいは屋根に登って、または井戸や海に向かって死者の名前うぃ呼ぶ習俗です。「タマヨバイ」「ヨビカエシ」などとも言います。

市花田身体から霊魂が離れることと理解されていましたから、身体から遊離していく霊魂を呼び戻すことによって死者の蘇生を願うと共に、その死を確認し、死者を愛惜する儀礼と考えられます。

〇食い別れ

葬儀においては飲食が重要な意味をもっています。例えば「通夜振る舞い」と言われる通夜の飲食、出棺に際して(最近は、葬儀式に先立っての場合も多い)の「出立ちの膳(ワカレノシ、タチメシ、ナキワカレなどとも言う)」、火葬後の「精進落とし(精進上げ、忌中祓い、お斎など

とも言う)」があります。

飲食は人間の交わりを象徴するものですから、死者と食事を共にすることによって、死者と最後の交わりをし、別れを行ったものと考えられます。したがって、こうした飲食の席では、しばしば死者用にもお膳が用意されます。神と食事をすることで神の力をわが身に取りこむ、神人共食の観念が影響しているとの考えもあります。

今では、死者の供養のための振る舞いや、葬儀を手伝ってくれたり、わざわざ参列してくれた人へのお礼の意味が強調されていますが、以前はそうした意味に加えて死者との食い別れという性格が色濃くあったものと思われます。

また、飲食は、死者の魂を鎮め、死の穢れに対抗し、これを祓う力があると信じられていたようです。柩を担ぐ人、湯灌をする人、納棺をする人、墓穴を掘る人、こうした人々は死穢に強く染まるとかんがえられ、しばしばこうした役割を担う人へはご馳走が振る舞われました。

四十九日の忌明に作る「四十九(日)餅」は、他界に転ずる死者の霊との最後の食い別れとも、忌明を期した清めの意味があるとも言われます。

〇耳塞ぎ、年違え

近隣の者がしんだとき、死者と同年齢である者は死の穢れに染まりやすいということで、これを回避するための習俗です。

「耳塞ぎ」とは、餅などで耳を塞ぎ、死の知らせを聞かないようにすることです。ミミフタギなどとも呼ばれ、その餅は後で変わるにながしたりしました。鍋などで耳を塞ぐこともあります。また、ただ単に一度手で耳を塞いでから、その後で死の知らせをきくというところもあります。同年齢者はできるだけ会葬しないで、どうしても会葬するときは耳に餅を挟んで行くところもあります。

「年違え」は豆を食べて年を取り越し、死者とは同年齢でなくしてしまう習俗です。

〇イヌハジキ、イガキ、イキツキダケ

墓地に青竹を囲って覆ったり、垣根を作ったりすることがあります。犬が墓地を荒らさないように作るものだと「イヌハジキ(犬弾き)」と言ったり、忌みが外にでないようにするためと「イガキ(忌垣)」と言ったり、さまざまな表現があります。「モガリ」と称することもあります。

土葬した墓があらされないようにという意図もあったでしょうが、四十九日の間は死霊は荒らぶるもので、これを封鎖しておくという意味もあったと思われます。

また、墓の周囲に49本の卒塔婆をめぐらし、中に霊屋を置くのを「四十九院」と言います。都率天の宝殿を模したもので、真言宗の都率天往生信仰と殯の習俗が結合したものと思われます。

古代の殯は遺体を小屋に安置して白骨化を持つ、いわば風葬でしたが、土葬になってその名残りが埋葬地にこうしたものを作らせたと思われます。火葬が普及するにつれ、こうした習俗は減少しています。

また、埋葬地に石を置き、その後ろに竹を突き刺すこともあります。これは死者が生き返ったときに息をつくためだとして「イキツキダケ」とよばれます。

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返礼品

葬儀ではさまざまな返礼品が用いられますが、これを一般に「供養品」と呼んでいます。

「供養品」とは、葬儀において手伝ってくれた人や会葬者に振る舞う品物のことを言います。「他者に布施することによって仏に徳を積み、これを死者にふりむける」ことから「供養のための品」ということで「供養品」とよばれます。

通夜や葬儀のときに会葬者に食事や酒を振る舞ったり、お菓子を出したりするのは、死者の滅罪を願って行われる布施の1つで、死者の供養につながるという考えから生まれたものです。昔、葬列が出発するに際して籠に菓子や小銭を入れ、見送る人々に撒いたのもこのためです。現在「粗供養」と呼ばれる、葬儀・告別式の会葬者への返礼品は、本来は香典の有無に関係なく、葬儀に集まった人に菓子などを振る舞ったことから来ています。これが今では、死者の供養のためという仏教葬儀独特の意味から転じて、会葬してくれた人々への御礼の品という意味合いを強めています。

 

葬儀で使われる返礼品を種類分けすると次のようになります。

①通夜返礼品

通夜の弔問客が多くなり、通夜振る舞いの席に出ないで帰る人のために、その代用品としての性格が強いものです。酒、砂糖などの飲食品の詰め合わせが多く、お菓子などを渡す例も見られます。通夜振る舞いの席に出た人には通夜返礼品は渡さないとされていたところでも、最近では弔問客全てに渡すように変化しています。また、通夜に弔問する人が増えたことから、葬儀・告別式と同じ会葬返礼品を渡すことも多くなりました。

②会葬返礼品

「粗供養」と言われる、葬儀・告別式の会葬者への返礼品です。本来は香典の持参の有無に関係なく、会葬者全てに渡すのが一般的でしたが、最近では、香典と引き換えに渡すケースも増えました。このため、会葬返礼品を「香典返し」として渡す場合もあります。

食事を振る舞う代用品としての性格も強く、砂糖、お茶などの食料品の人気が高かったのですが、戦後、白いガーゼのハンカチが使われて流行したため、ハンカチなどの繊維製品が多くなりました。一時は葉書のセットも流行しました。最近では商品も多様化しており、電車の前払式(プリペイド)カード、ボールペンなどの文房具、電池など、実用化傾向を強めています。会葬者の数が変動するので、500円~1,000円の返品可能な商品が選ばれます。

③香典返し

香典返しには大きく分けて「即返し(その場返し、当日返し)」と「忌明返し」の2種類があります。「即返し」は、もともとは葬儀での食事などの振る舞いの代用品として発達したものです。しかし、最近では、忌明けの返礼は名簿の整理などで大変なのに対し、香典と引き換えてあれば渡し損ねもなく便利という理由から、増加の傾向にあります。

「即返し」の場合、一時は香典の金額を調べて、その金額に応じた商品を返すことも行われましたが、今では一律が多くなっています。単価は2,000円~3,000円が多く中には4,000円~5,000円という地域もあります。チョイス・ギフト(カタログを渡され、会葬者が希望の品を選んで申し込む方式)も出てきました。

一方「忌明け返し」は、四十九日の忌明を待って「おかげさまで無事四十九日もすぎました」と礼状を添えて返礼するものです。すぐ返すのでは失礼だということから慣習化していったものと思われます。香典の額と同額では相手の好意を無にするというので、半返し(二部返し、とも言う。半額の商品を返すこと)が一般的です。タオルなどの繊維製品が人気を集めているようです。

この他、葬儀の余剰金を社会福祉関係に寄付するとか、遺児の養育費に充当するとかし、香典返しを行わないこともあります。社会福祉関係に寄付するときは市町村役場の社会福祉課が窓口となってくれます。香典返しを行わないときには、その用途を忌明の挨拶状に記します。

④法事返礼品

四十九日、一周忌などの法事の参列者に帰りに引き出物をわたすものです。法要に参列していただいた方に対するお礼で、繊維製品、お茶などと共に折り詰め料理がつくこともあります。初七日法要の席でも渡されることがあります。法要に招待されて参列する人は「御仏前」「御香資」などと上書きしてお金を包むことが多くおこなわれています。

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香典

「香典」はかつて「香奠」と書きました。「香を供える」という意味です。これから転じて、香を買う代金である「香典」「香資」「香料」になりました。仏教民俗学者は、墓に香花(=樒)をささげた、また宗教学者は、六種供養(仏を供養する華・塗香・水・焼香・灯明・飲食の6種)に由来する、と説明しています。

農村部において香奠とは、長い間、米などの食料をもちよることでした。その後、都市では明治期に金銭香奠が一般的になりましたが、地方では大正期あるいは昭和初期からのことです。戦前までは米などの食料香奠で、貨幣経済が発達するようになって、金銭香奠が一般的になりました。

 

〇香典の意味

食料香奠の由来は、仏教的には、香が「仏の食べ物」という意味から転じて「食料」になったものとも考えられますが、現実的には葬儀で食事の振る舞いが盛んにおこなわれたことに求められます。葬家では死者の成仏を願い、滅罪するための布施として、人々に食事を振る舞いました。現在でも「ホトケの供養になるから」と食事の席に連なることが求められるのはこのためです。

振る舞いのための食料を用意する必要から、親族は多量の食料を提供しました。これが「親族香奠」です。親族香奠は、故人との血縁の親疎に比例して出したと説明されています。

また、近隣の人々は自分たちの食する分をもちよりました。これが「村香奠」です。現在でも、親族の香典は多額で、近隣の人々の香典は、多大な労力を提供していたぶん少額なのが一般的です。

葬儀を出すと近隣に人々に振る舞いをしなければなりませんでしたが、これは多額な出費となりました。喪家やその遺族の負担は大きく、貧しい家では「葬儀を出せない」という事態もでて、香奠はそうした状況に対応する総合扶助としての意味ももっていました。

今でも地方の古い家には、前の自分の家で葬儀があったときにその家が出してくれた香典と同等のお金をおくるということがおこなわれており、これは地域社会におけるギリ(義理)の1つであり、義理を返すことは総合扶助精神の表れでもあったのです。

 

〇香典の「相場」

太平洋戦争の敗戦直後は社会が経済的に疲弊していたこともあって、葬儀の香典および香典返しは経済的負担が大きいと批判され、新生活運動が引き起こされる原因ともなりました。今でも、近隣の人は一律500円とか、1,000円などと取り決めているところがあります。また地域の慣習によってことなりますが、香典には、取り決めまではなくても、一般的な「相場」が存在します。例えば、それは次のようなものです。

バブル期には、この香典相場が跳ね上がるとともに、その幅も大きくなりました。その結果、今では相場は次のようになっています。

・近隣の人     3,000円~5,000円

・一般の会葬者   5,000円~10,000円

・関係者      10,000円~30,000円

・親族など     10,000円~50,000円

・家族       50,000円~100,000円

かつては、仏事には偶数は使わないといわれたこともありました。しかし、1万円の次が3万円では上がり幅がおおきいということで2万円という額も出現しています。また、「香典の相場は結婚披露宴のお祝いの半額」との俗説もあります。これは、披露宴では食事や引き物が出るが葬儀では焼香するだけだから、というのが理由になっているようです。しかし、東北地方などでは葬儀・告別式後の精進落とし(お斎)に招待されている人は20,000円~30,000円の香典を包むものとされているところもあります。

各種調査によると、香典の平均金額は現在、約7,000円といわれています。

 

〇香典の上書き

仏教葬儀の場合、四十九日までは「御仏前」と書くのが正しいとされ、極端にはどの宗教でも葬儀の香典は「御霊前」と書いてよい、との説明がされることが多いようですが、これは俗説で、誤りです。

浄土真宗では亡くなった方は即浄土に往生したのであり、「霊」はみとめていませんので「御霊前」は用いません。また、「特にこだわらない」とするものの、曹洞宗などの禅宗では教義に「浄土」はありませんので「成仏以前」という考え方もなく、「御仏前」とするのが一般的です。死者に香典をだすのではなく「本尊である仏様に捧げる」という意味であるなら「御仏前」になります。

キリスト教でもカトリックは「御霊前」を許容していますが、プロテスタントでは否定しています。

こうしたことから言えば、「御香奠(香典)」「五香資」「御香料」は中立的な表現になります。また、キリスト教で、「お花料」、神道で「御玉串料」「御榊料」とするのは、「御香料」などと同じ使い方です。しかし、会葬者の立場に立つと、かならずしも葬家の宗教・宗派を理解したうえで会葬するとは限りませんので、自らの宗旨で上書きを選択してもよいでしょう。

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飾りつけ

最近、通夜が告別式同様に会葬者の弔問を受ける場に変化してきたことから、通夜でも葬儀・告別式と同じ祭壇を飾ることが多くなってきましたが、かつては通夜のときは祭壇を飾らないというところもありました。もともと通夜は、遺族にとって死を完全には受容したとは言いきれないことから、正式の祭壇を飾ると死をはっきり認めたことになるというので避けられたようです。香典を持参せず「お見舞い」とする、なども同じ理由によります。

歴史的には、自宅では棺の前に枕飾りを置いて死者を守り、葬儀当日に出棺、葬列を組んで寺院や火葬場に赴き、葬列も道具である野道具を立てかけて葬儀をしました。この枕飾りと野道具の飾りの合体が現在の祭壇と考えられます。したがって、通夜のときには棺の前に枕飾りをそのまま、あるいはそれを多少手直しした程度の飾りつけですませたのです。

近年は斎場(葬儀会館)で葬儀を行うことが多くなりましたが、葬儀などを寺院で行うときには自宅には「自宅飾り」を、寺院では別に「寺飾り」と称する飾りつけを行うところがあります。尚、飾りは宗教宗派や地域によって、また遺族の考えによってもかわるものですから注意と確認が必要です。

 

〇祭壇・祭具の搬入

1.祭壇・祭具はふだんから整理し、きれいにしておきます。

2.搬入前にきちんと道具が揃っているか、傷やよごれがなくきれいになっているかを確認します。

3.道具は原則として宗派に沿った物を用意します。

4.搬入する前に搬入路を確認し、ぶつかる恐れのある物はどけておきます。

5.必要に応じて、搬入口などに傷をつけないように、ダンボールなどで保護処理をとります。

6.搬入の際に落としたりしないよう、注意深く搬入します。

7.搬入したら、作業の邪魔にならないように部屋の隅に置きます。

8.搬入、組み立ては白手袋を着用して行います。

 

〇祭壇・祭具の組み立て、配置

1.組み立て位置、大きさ・高さを現場で再確認します。

2.畳などを傷つけないようにシートをきちんと敷きます。

3.基礎から順に組み上げ、平行になっているか、中心がずれていないか、緩みがないかに注意します。

4.祭具も中心から対称になるように配置します。

5.本尊については、寺院から指定ある場合はそれを用い、宗派を確認してまちがいのないようにします。

6.本尊は丁寧に扱い、画鋲で留めたり、また、何かで遮らないようにします。

7.組み上げた後、平行になっているか、中心が合っているか、左右が対称になっているか、祭具の位置が正しいか、などを落ち着いて点検します。

8.柩は礼節を尽くして、ていねいに所定の位置に移動します。移動前と移動後には深く一礼して合掌します。柩は原則として頭部を北または西向きにします。

9.経机を配置し、燭台、香炉、花立てなどを調えます。

10.作業中、柱、壁、ふすま、天井その他を傷つけることのないように注意します。

11.作業中は私語を交わしたりせず、てきぱきと作業を進めます。

12.作業中は足の踏み場のないように散らかしたりせず、一つ一つ整理しながら進めます。

13.作業後、片づけをし、清掃します。

14.作業が終了したら、遺族に確認してもらい、式前には必ず僧侶にも確認してもらいます。

キリスト教、神道による葬儀の設営にあたっては、宗教者の意向を確認し、必ず宗教者の確認を得る必要があります。

 

飾り付けも、最近では祭壇飾りだけでなく、門前、庭、式場への通路、その他式場全体の飾りが多くなっています。特に戦後になって葬祭業者や葬具販売業者が工夫、開発してきたものです。どういう飾りを行うかは、費用の問題もありますし、遺族の希望や感性の問題もあります。また、宗教儀礼として行う場合には、その宗教宗派に合うことも考える必要があります。

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迷うことが多い、御香典のマナー  その② 金額と渡し方

御香典の書き方については前回の
その① 御佛前? 御霊前? 御香典?
参照下さい。香典袋

また、このサイトでは東京近郊における割合的に
多いやり方を説明させて頂いておりますので
ご了承下さい。

今回は、実際に包むご香典の金額についてです。

おおまかな目安ですが

両親      ・・・5万円~10万円
兄弟      ・・・3万円~ 5万円
祖父母     ・・・1万円~ 3万円
親戚(関係による)・・・1万円~ 3万円
友人の親族   ・・・5千円~ 1万円
仕事先     ・・・5千円~ 1万円
仕事関係の親族 ・・・3千円~ 5千円
ご近所     ・・・3千円~ 5千円

のような感じでしょうか。

ただ、遺族の場合は御香典を省くこともあるようです。
そして、香典袋に現金を入れる際に気を付けることですが、
これも諸説あるうえに、その気遣いが相手に伝わるかどうか
ということもありますので、基本的な事だけを説明させて頂きます。

まず、「新札は使わない」とあります。
これは祝い事に関しては、準備をしておく事なので、新札を使う事が
礼儀としてありますが、葬儀は準備をするというよりも突然起こること
なので、新札ではなくてもよい、むしろ新札だと「あなたは葬儀に対し
準備をしていたの?」となりますので、新札を使わないということです。

また、お札を入れる向きのことですが、開けた時に表が見えるようになど
あるようですが、同じ方向で揃えて入れれば問題はないように思います。
受付で集計をする場合は、現金はまとめられた状態で遺族に渡されます
ので、向きがどうということで何かを思う人はいないと思います。

中袋に書く、住所・氏名・金額についてですが、
これは、丁寧に書くことだけを意識して頂ければと思います。
なぜなら、御香典の金額によっては、後日、遺族は後返しを送ります。

その際に、書いてある内容が達筆過ぎると手続きの際に手間となります。

郵便番号まで書いているのがベストです。
金額に関しましは、領収書などに使う漢数字で(参萬円とか)書くことを
すすめているマナー本もありますが、普通の漢数字(三万円とか)でも
問題はないかと思います。
それよりも、見易い丁寧な字で書くことの方を重要にしてください。

すずり

 

 

薄墨で書くという事もよく聞きます。
薄墨のペンがあるならば、それに越した事はありませんが、
薄墨で書くことの意味を調べますと、「葬儀の時は悲しみが深く硯(すずり)に涙が混じり、墨が薄くなるので薄墨となる」という事ですので、必ず薄墨ということではないようです。

涙

 

そして、受付にて御香典を渡す時には袱紗(ふくさ)を用いましょう。
香典袋を直接手
渡しするのは不作法とされていますので、受付に
お盆があればそれに載せてください。

袱紗の正しい使い方

知っておきたい! 袱紗(ふくさ)の正しい使い方

習慣とマナーについては、何も知らないでやるのと、
知ったうえで、必要かどうかを考え、行うのとでは意味合いも変わってきます。

習慣やマナーにこだわり過ぎるのもどうかと思いますが、無知は更に困ります。
しっかりとした知識を持って、その場にあった振る舞いを心掛けたいものです。

迷うことが多い、御香典のマナー その① 御佛前? 御霊前? 御香典?

香典袋御香典の書き方や出し方のマナーについては色々な書籍やサイトなどでも書かれていますが、本当の所は、仕来たりや風習、地域などにより、やり方は異なりますので、これが正しい、こうじゃなければ失礼だという断定的な事はありません。

ここでは、東京近郊における割合的に多いやり方を説明させて頂きます。

①御佛前? 御霊前? 御香典?

お葬式に参列する時に持っていく御香典袋。
ほとんどの方はコンビニで買うことが多いかと思います。

まず悩むのは、表書きの札紙……。
通常、3種類入っていたり、初めから印字されていたり…。

ほとんどの方がお葬式は「御霊前」、
四十九日法要以降は「御佛前」を選んでいることと思います。

これは、亡くなられた方は「霊」として、7日毎に閻魔大王の裁きを受け、
49日目に極楽浄土に行けるかどうかの判決が下されます。
そのため本来は、遺族も7日毎に法要を行い、故人が極楽に行けるように供養します。

現代は皆さんお忙しい事もあり、ほとんど行なう事はありませんが、
一昔前は、実際7日ごとにお寺様と一緒に供養していたようです。

そして、供養の甲斐あり、無事に極楽浄土へ行けると「成仏」、
つまり仏に成りますので、四十九日法要以降は「御佛前」となるわけです。

しかし、上記に当てはまらない宗派が一つあります。
それは浄土真宗の場合です。
しかも、日本における浄土真宗の割合は全人口の約1割に当たりますので
けっこうな確率で当てはまらないケースとなります。

その理由は、「即身成仏」と言いまして、浄土真宗の場合は、「霊」の期間が
なく、亡くなられたらすぐに「仏」になるという考えなのです。

四十九日間の旅もなければ、閻魔大王もでてきません。よってお葬式の時から
「御佛前」となるのです。

しかしながら、実際のところ、事前に宗派を確認して行くことはないでしょうし、
浄土真宗の葬儀だから「御霊前」は間違っている、失礼な事だと思う人がいるで
しょうか。
一般の人では、まずいないと思いますし、受付の方はそれよりも、金額を間違えずに
集計する事の方に気を回すほうが自然かと思います。

それでも気になる方は「御香典」を選んでください。
本来香典とは、故人に対し天然香木(香りのする木)を備える習慣が
現金に変化したものです。

お葬式の場では、万能の表書きです。

もう一つ、「御佛前」か「御仏前」かで迷うこともあるようですが、
諸説あり過ぎて本当の所は、はっきりとしませんが、仏の旧字が佛ということで
意味は同じなのですが、一般的には「御佛前」を使うとのことです。

御香典のマナー その② に続きます。

喪中のご挨拶

喪中は年賀状を出さないというしきたりがありますが、皆さんはどのようにして周りの人にその事を知らせていますか?恐らく殆どの人は「新年の挨拶は控えさせていただきます」と喪中ハガキを出しているのではないでしょうか。

問題はどの程度の範囲の人にまでその事を知らせるかです。自分の友人にはともかく仕事関係のみの付き合いの人に喪中であることを知らせるかどうか…中々難しい問題ですよね。

喪中と言えども、年賀状を出すかどうかの判断はその場その場に応じて変化させればいいと思います。年賀状を出さずに寒中見舞いにしてもいいですし、または例年通りこちらから年賀状を出してもいいでしょう。

喪中ハガキというものは必ず出さなければならないという物ではありません。
自分の立場や相手の立場も考慮して出すかどうか検討してみてくださいね。ください !

死後のお名前、戒名とは

戒名-300x148亡くなった人に付けられる戒名。何の為に、誰が付けるのか疑問に思ったことはありませんか?戒名は死後の世界へといった故人があの世で安心して暮らせるようにお坊さんから付けて貰える名前です。

生きていた時と違う名前を頂くことによって、死後の世界に修行に行けるようになる…という仏教の考え方に基づいた風習です。

死後の世界に行く=修行、と考えていない宗派は戒名を必要としなかったりと多少の差はありますが、大体の故人には付けられると考えていいでしょう。

戒名料が掛かるのを嫌い戒名を付けないで葬儀を行う方もいらっしゃいますが、代々お付き合いのあるお寺様がいる場合は、規則により戒名を付けていないとお墓に入る事ができないこともありますし、代々ご先祖様が付けていたのに、その文化をいきなり変えるいうのもご先祖様に申し訳ない気も致します。様々な考え方はありますが、皆様は戒名についてどの様な想いがありますでしょうか。

お布施の不思議 (お布施って何?お布施って必要なの?相場はどれくらい?)

お布施今回は、葬儀や法要で準備しなければならない『お布施』について、本来の意味とあり方、相場について考えてみたいと思います。

お布施の意味・・・
布施は菩薩(悟りを求めて修行する人)が行うべき6つの実践徳目の一つとされており、執着心を離れてなされるべきものとされています。お布施には大きく3種類あります。

(1) 法施(ほっせ)  仏法の教えを説き、精神的な施しを行うこと。僧侶の務めにあたります。
(2) 無畏施(むいせ) 困っている人に親切にしたり、不安や恐れを抱いている人に安心の施しをすること。
(3) 財施(ざいせ)  出家修行者、仏教教団、貧窮者などに財物などを与えること。「仏教の教え」への感謝を表し施すこと。皆さんがお布施としているのはこちらの意味のものですね。

葬儀において、僧侶は読経(法要)を営み、遺族はそれに対して感謝して財施で応えるものですが、法要はビジネスではなくあくまで法施であり、遺族側も法要への対価としてではなく、財施として行うのがお布施なのです。ですから、「お経料」「戒名料」はふさわしくなく、「お布施」とするのが正しい考え方ということになります。

お布施の歴史・・・
このお布施、いつ頃からの考えなのでしょうか?古くは皇族が領地(荘園)などを寄付することからきたようですが、庶民がお布施として財物を施すようになったのは、やはり寺院と檀家の結びつきが強まり、キリシタンではないことを証明する寺請制度(17世紀後半)あたりではないかと思われます。

お布施の相場・・・
現在は、お寺と遺族の結びつきが少ないため、お布施の金額が分かりづらいのですが、お寺や自らの経済的事情を考えつつ、相応の金額を包む必要はあるようです。わからない場合はやはり直接寺院に確認するしかありません。しかしながら、自分なりに「精一杯」という気持ちが伝わる金額でいいのです。

関東と関西では法要の内容(関西はお月参りがある)が異なるため、一度あたりの金額は関東のほうが高めなようですね。直接葬儀社に確認する方法もありますが、基本的にお布施のやりとりに葬儀社が介在するべきではありません。ですが、ご葬儀などでお寺を紹介する場合はご案内させて頂きますし、ご不明な点はお問い合わせ下されば、出来る限りのアドバイスをさせて頂きます。

高額なお布施で自らを苦しめてしまうことになれば、やはり遺族も故人様にとっても辛いことでしょう。ご遺族でよく話し合ってお布施について考えてくださいね。

葬儀に参列する際のアクセサリー

jueru--300x199お葬式に参列する際、アクセサリーを付けてもいいのか…と悩まれている方も多いのではないでしょうか?

一般的に悲しみを表現するお葬式の場ではアクセサリーを付けることはNGとされています。

しかし、最近では涙を表現しているということから真珠のアクセサリーはOKという風潮になってきています。

実際、お葬式に真珠のアクセサリーを付けてくる女性も多くなってきたように思えます。

ただし、一つだけ注意する点があります。
真珠のネックレスを付ける際には必ず一連の物を身に付けるようにしましょう。

二連以上だと「悲しみを繰り返す」という意味があるので、周りの人を不愉快にさせてしまうことがあります。

マナーとは周りの人を不愉快にしない為に行うものですので、その場その場に応じた装いを考えて行く事も大切なことなのです。