迷うことが多い、御香典のマナー  その② 金額と渡し方

御香典の書き方については前回の
その① 御佛前? 御霊前? 御香典?
参照下さい。香典袋

また、このサイトでは東京近郊における割合的に
多いやり方を説明させて頂いておりますので
ご了承下さい。

今回は、実際に包むご香典の金額についてです。

おおまかな目安ですが

両親      ・・・5万円~10万円
兄弟      ・・・3万円~ 5万円
祖父母     ・・・1万円~ 3万円
親戚(関係による)・・・1万円~ 3万円
友人の親族   ・・・5千円~ 1万円
仕事先     ・・・5千円~ 1万円
仕事関係の親族 ・・・3千円~ 5千円
ご近所     ・・・3千円~ 5千円

のような感じでしょうか。

ただ、遺族の場合は御香典を省くこともあるようです。
そして、香典袋に現金を入れる際に気を付けることですが、
これも諸説あるうえに、その気遣いが相手に伝わるかどうか
ということもありますので、基本的な事だけを説明させて頂きます。

まず、「新札は使わない」とあります。
これは祝い事に関しては、準備をしておく事なので、新札を使う事が
礼儀としてありますが、葬儀は準備をするというよりも突然起こること
なので、新札ではなくてもよい、むしろ新札だと「あなたは葬儀に対し
準備をしていたの?」となりますので、新札を使わないということです。

また、お札を入れる向きのことですが、開けた時に表が見えるようになど
あるようですが、同じ方向で揃えて入れれば問題はないように思います。
受付で集計をする場合は、現金はまとめられた状態で遺族に渡されます
ので、向きがどうということで何かを思う人はいないと思います。

中袋に書く、住所・氏名・金額についてですが、
これは、丁寧に書くことだけを意識して頂ければと思います。
なぜなら、御香典の金額によっては、後日、遺族は後返しを送ります。

その際に、書いてある内容が達筆過ぎると手続きの際に手間となります。

郵便番号まで書いているのがベストです。
金額に関しましは、領収書などに使う漢数字で(参萬円とか)書くことを
すすめているマナー本もありますが、普通の漢数字(三万円とか)でも
問題はないかと思います。
それよりも、見易い丁寧な字で書くことの方を重要にしてください。

すずり

 

 

薄墨で書くという事もよく聞きます。
薄墨のペンがあるならば、それに越した事はありませんが、
薄墨で書くことの意味を調べますと、「葬儀の時は悲しみが深く硯(すずり)に涙が混じり、墨が薄くなるので薄墨となる」という事ですので、必ず薄墨ということではないようです。

涙

 

そして、受付にて御香典を渡す時には袱紗(ふくさ)を用いましょう。
香典袋を直接手
渡しするのは不作法とされていますので、受付に
お盆があればそれに載せてください。

袱紗の正しい使い方

知っておきたい! 袱紗(ふくさ)の正しい使い方

習慣とマナーについては、何も知らないでやるのと、
知ったうえで、必要かどうかを考え、行うのとでは意味合いも変わってきます。

習慣やマナーにこだわり過ぎるのもどうかと思いますが、無知は更に困ります。
しっかりとした知識を持って、その場にあった振る舞いを心掛けたいものです。


迷うことが多い、御香典のマナー その① 御佛前? 御霊前? 御香典?

香典袋御香典の書き方や出し方のマナーについては色々な書籍やサイトなどでも書かれていますが、本当の所は、仕来たりや風習、地域などにより、やり方は異なりますので、これが正しい、こうじゃなければ失礼だという断定的な事はありません。

ここでは、東京近郊における割合的に多いやり方を説明させて頂きます。

①御佛前? 御霊前? 御香典?

お葬式に参列する時に持っていく御香典袋。
ほとんどの方はコンビニで買うことが多いかと思います。

まず悩むのは、表書きの札紙……。
通常、3種類入っていたり、初めから印字されていたり…。

ほとんどの方がお葬式は「御霊前」、
四十九日法要以降は「御佛前」を選んでいることと思います。

これは、亡くなられた方は「霊」として、7日毎に閻魔大王の裁きを受け、
49日目に極楽浄土に行けるかどうかの判決が下されます。
そのため本来は、遺族も7日毎に法要を行い、故人が極楽に行けるように供養します。

現代は皆さんお忙しい事もあり、ほとんど行なう事はありませんが、
一昔前は、実際7日ごとにお寺様と一緒に供養していたようです。

そして、供養の甲斐あり、無事に極楽浄土へ行けると「成仏」、
つまり仏に成りますので、四十九日法要以降は「御佛前」となるわけです。

しかし、上記に当てはまらない宗派が一つあります。
それは浄土真宗の場合です。
しかも、日本における浄土真宗の割合は全人口の約1割に当たりますので
けっこうな確率で当てはまらないケースとなります。

その理由は、「即身成仏」と言いまして、浄土真宗の場合は、「霊」の期間が
なく、亡くなられたらすぐに「仏」になるという考えなのです。

四十九日間の旅もなければ、閻魔大王もでてきません。よってお葬式の時から
「御佛前」となるのです。

しかしながら、実際のところ、事前に宗派を確認して行くことはないでしょうし、
浄土真宗の葬儀だから「御霊前」は間違っている、失礼な事だと思う人がいるで
しょうか。
一般の人では、まずいないと思いますし、受付の方はそれよりも、金額を間違えずに
集計する事の方に気を回すほうが自然かと思います。

それでも気になる方は「御香典」を選んでください。
本来香典とは、故人に対し天然香木(香りのする木)を備える習慣が
現金に変化したものです。

お葬式の場では、万能の表書きです。

もう一つ、「御佛前」か「御仏前」かで迷うこともあるようですが、
諸説あり過ぎて本当の所は、はっきりとしませんが、仏の旧字が佛ということで
意味は同じなのですが、一般的には「御佛前」を使うとのことです。

御香典のマナー その② に続きます。