祭壇は必要なのか?

先日、事前相談を受けるなかで、「祭壇を無しにすることは可能なのでしょうか?」
とのご質問を受けました。

お寺様を呼ばずに、火葬だけの式ということでしたら祭壇を設置することはないのですが、
今回のご相談の内容は、一日葬ではありますが、お寺様にも来ていただき、しっかりと
式として、執り行いたいというものでしたので祭壇は必要となります。
そもそも、なぜ祭壇は必要なのでしょうか?
祭壇を設置する意味とは何なのでしょうか?

現代の葬儀に使われている葬儀の道具は、そのほとんどが土葬の時代に葬列を組んでお墓まで歩いていた時に使われていた道具を代用しているものが多いです。

 

 

白木祭壇は、土葬の時に白木で作った輿にお棺を入れて墓地まで運んでいたのですが、この輿の部分が現代では白木祭壇に代用されているのです。

おそらく、当時のお寺様は輿に入ったお棺を前にお経を唱え、儀式が終わると係の方が輿を担ぎ墓地まで向かうという流れだったのでしょう。

 

現在では輿の部分が上部に祀られ、段になっており、そこにお遺影写真を飾ったり、
六灯篭を設置したり、お供物を供えたりとなっています。
本尊を置くのも祭壇になります。
イメージでは、当時葬列を組んで墓地まで歩いていた時の道具をまとめたものが白木祭壇といったところでしょうか。
しかし、近年ではその意味合いよりも、お遺影写真の周りをどの様に飾るかの意味合いが
強くなってきているような気がします。
その傾向が、花祭壇になります。
意味の解らない、使いまわしの白木祭壇よりも、見た目も華やかで綺麗な、その時
一度きりのお花の祭壇のニーズが高くなってきております。

例えば、祭壇を飾らずにお遺影写真やお供物をただ置くだけでお葬式をすることは出来なくもないですが、やはり寂しい印象になってしまうのではないでしょうか。

 

必要以上の費用をかけるまではしなくとも、ご予算の範囲内での飾りつけは必要なのかもしれません。

祭壇の意味と必要性…皆様はどの様なお考えになりますでしょうか?
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なぜ、葬儀の際に花を手向けるのか?

お葬式を執り行う際に、祭壇の周りにお花が
使われているのを目にしたことがあると思います。お花

また、花祭壇のように祭壇自体をお花で設営したり、出棺前に故人様にお花を手向けるという時間があったりします。

そもそも何故、葬儀の際にお花を飾ったりするようになったのでしょうか。

その意味は?と考えると昔から出しているからという感覚が多い様に思います。

仏教説話では、「亡くなった仏陀の上に沙羅樹の花の長い枝が
垂れ下がって遺体を囲んでいた」とあります。

その他にも、再生を繰り返す花や植物を飾ることによって、新生を
願うために供える、極楽浄土はお花畑のような所なので、極楽浄土へ
と無事に旅立てますようにとの願い等々、諸説あります。
しかし、仏教に限らず宗教や民俗をこえて死者を弔う際は
祈りをこめてお花を飾ったり捧げたりしています。

そう考えると、仏教的な意味というよりも、もっと共通な意味合いが
あるのだと思います。

そもそもお花には花言葉というように、お花それぞれにも意味が
あったりしますし、葬儀に限らず、人生の様々な場面でお花は
飾られてきています。

お花の役割は、「心の豊かさを満たすこと」と聞いたことがあります。
確かに綺麗なお花を見ると、心が安らぎますよね。
お葬式の場面では、大切な方を失った悲しみが大きいです。
お花を供えるということは、少しでもその悲しみを和らげたい、
安らかな空間で大切な方を見送りたい、そんな優しさや真心の想いが
大きいのかもしれません。

心や想いという目に見えない物を、形として表現できるものが
お花以外にあるでしょうか。

一昔前は、葬儀の御供花といえば菊が主流でした。今は菊だけでなく
色々な種類のお花のご供花もあります。
未だに菊しか扱っていない葬儀社もあるようですが……。

菊 洋花

物の意味や本質を大切にしていれば、様々な形を実現して、後悔のない

お葬式のお手伝いをしていく事が、私達の仕事でもっとも重要な事かと
思います。

心安らぐ演出をお花からも考えていきたいと思います。