迷うことが多い、御香典のマナー その① 御佛前? 御霊前? 御香典?

香典袋御香典の書き方や出し方のマナーについては色々な書籍やサイトなどでも書かれていますが、本当の所は、仕来たりや風習、地域などにより、やり方は異なりますので、これが正しい、こうじゃなければ失礼だという断定的な事はありません。

ここでは、東京近郊における割合的に多いやり方を説明させて頂きます。

①御佛前? 御霊前? 御香典?

お葬式に参列する時に持っていく御香典袋。
ほとんどの方はコンビニで買うことが多いかと思います。

まず悩むのは、表書きの札紙……。
通常、3種類入っていたり、初めから印字されていたり…。

ほとんどの方がお葬式は「御霊前」、
四十九日法要以降は「御佛前」を選んでいることと思います。

これは、亡くなられた方は「霊」として、7日毎に閻魔大王の裁きを受け、
49日目に極楽浄土に行けるかどうかの判決が下されます。
そのため本来は、遺族も7日毎に法要を行い、故人が極楽に行けるように供養します。

現代は皆さんお忙しい事もあり、ほとんど行なう事はありませんが、
一昔前は、実際7日ごとにお寺様と一緒に供養していたようです。

そして、供養の甲斐あり、無事に極楽浄土へ行けると「成仏」、
つまり仏に成りますので、四十九日法要以降は「御佛前」となるわけです。

しかし、上記に当てはまらない宗派が一つあります。
それは浄土真宗の場合です。
しかも、日本における浄土真宗の割合は全人口の約1割に当たりますので
けっこうな確率で当てはまらないケースとなります。

その理由は、「即身成仏」と言いまして、浄土真宗の場合は、「霊」の期間が
なく、亡くなられたらすぐに「仏」になるという考えなのです。

四十九日間の旅もなければ、閻魔大王もでてきません。よってお葬式の時から
「御佛前」となるのです。

しかしながら、実際のところ、事前に宗派を確認して行くことはないでしょうし、
浄土真宗の葬儀だから「御霊前」は間違っている、失礼な事だと思う人がいるで
しょうか。
一般の人では、まずいないと思いますし、受付の方はそれよりも、金額を間違えずに
集計する事の方に気を回すほうが自然かと思います。

それでも気になる方は「御香典」を選んでください。
本来香典とは、故人に対し天然香木(香りのする木)を備える習慣が
現金に変化したものです。

お葬式の場では、万能の表書きです。

もう一つ、「御佛前」か「御仏前」かで迷うこともあるようですが、
諸説あり過ぎて本当の所は、はっきりとしませんが、仏の旧字が佛ということで
意味は同じなのですが、一般的には「御佛前」を使うとのことです。

御香典のマナー その② に続きます。