喪服の黒い歴史、白い歴史

喪服の主流は「白」でした

葬儀の際に現代では黒い背広に黒いネクタイを親族側も
参列する側も着るのが当たり前になっております。

しかし、歴史を紐解くと、白い喪服が当たり前だった
時代があり、むしろ白い喪服の歴史の方が長かったりします。喪服

http://hudankimono.blog.so-net.ne.jp/archive/c2301350340-1

上記のサイトには昭和初期の法事でも白い喪服を着ている写真があります。

現代の喪服の色は黒というのは、明治政府の欧米化政策に始まったもので明治以降から戦後にかけてになります。

古くは、「日本書紀」等の文献によりますと、その頃の喪服は白であったという記録が残っています。

平安時代に発令された養老喪葬令で「天皇は直系二親等以上の喪の際には、墨染めの色を着用すること」と定められ、平安後期に一般的にも黒が着られる様になりました。

しかし、庶民の間では基本的には白のままだったという説もあります。

単純に黒く染めるには染料も必要ですし、手間もかかりますので上流階級以外の人には、浸透はしなかったようです。

貴族文化が薄れた室町時代には上流社会にも白が復活し、黒がなくなったとも言われています。

このように、上流階級の中で一時期、黒の喪服を着用する時代もありましたが、
日本の長い歴史の中では、喪服は白が主流でした。

一般庶民にまで黒が定着したのは、第二次世界大戦中から戦死者を送る葬儀が増えた時に、当時はまだレンタルが多かったので、貸衣装店は汚れが目立つ白ではなく、汚れが目立たない黒を揃えるようになってきてからになります。
必ずしも黒い喪服なければいけないのか?

もともと、喪服は「喪に服する」遺族が着るものとされていましたが、戦後に葬儀が社会的儀礼として位置づけられるようになってから、参列者全員が喪服を着用することがマナーとなりました。

このようなことから、お通夜に関しては、現代でも必ずしも喪服を着用しなければマナーに反するということは無いようです。

なぜなら通夜の場合は、不幸を予測していたという印象を与えないために平服で伺うべきという人もいるからです。

実際に、仕事場で不幸を聞き、葬儀には参列できないが仕事が終わってから、通夜になら間に合うという人も多いからです。その場合、仕事着で会葬したとしても、事情を話せば失礼には、ならないでしょう。

むしろ、そんな急に聞いたのに忙しいなか参列してくれたという感謝の方が大きいと思います。

今でも、芸能人の葬儀などで遺族が白装束を着ているのを目にすることがあります。

黒い喪服が主流となってしまった現代では、白喪服は亡くなった人の白装束に合わせる意味や未亡人が着る場合は「再婚はしません」という証をその場の人たちに披露する意味が強いのかもしれませんね。

ロマンチックな人は、最後の説が好きなのではないでしょうか。